フリーランスの領収書管理方法

フリーランス

会社で働く経理事務員は、毎日の出金伝票や振替伝票に領収書を添付し日ごとに処理しますが、フリーランスは事務処理よりも何より売り上げの立つ仕事を優先して働かなくてはなりませんから、毎日毎日、事務処理に時間をかけることはできません。

中には月に1度も事務処理をせずに確定申告の直前に突然、領収書を探し出し会計ソフトに入力し始める人もいます。

しかし、さすがに1年分の領収書となると枚数も多くなりますし、どこかにまとめるにしても失くす恐れもあります。

そこでなるべく時短になって、尚且つ忘れたり失くしたりしない方法を実体験を元にご紹介していきます。

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領収書は月ごとに封筒に入れるのが一番効率的!

私の経験上一番おすすめなのが領収書を月ごとに封筒やビニール袋に入れる方法です。

この方法が一番手間もかからず効率的に処理できますのでその方法について詳しく書いていきます。

店で貰うレシートや領収書は一旦全部財布に入れる

私は店でレシートや領収書を貰うと、とりあえず全部財布に入れるようにしています。

それを毎月月末になると財布からまとめて取り出して、ビニール袋に入れて口を結んで書庫の中の一角に放り込みます。

フリーランスなどの個人事業主は会計年度が1月~12月ですから6月末になるとちょうど半年分の6つのビニール袋の束がたまっています。

ずぼらな人でも半年分位たまったら入力しよう!

流石に1年分もためてしまうと量が多くなりすぎて入力が面倒に感じてしまうので、私はだいたい領収書が約半年分たまった時点で、最初の1月分のレシートと領収書を入れたビニール袋を開き全部取りだして、その中でまず用途(科目)ごとに分けていきます。

具体的にはA駐車場とB駐車場とC駐車場の領収書は、旅費交通費(駐車料)の領収書としてひとまとめにして集めてから日付事に並べ左上をゼムクリップでとめます。そしてマウスやUSBメモリやSDカードなどのレシートは消耗品費としてひとまとめにしてから日付順に並べ、こちらも左上をゼムクリップで止めます。

少額の領収書は複数枚まとめた合計額を会計ソフトに入力すれば時短になる!

さらに駐車料は300円×2枚とか400円×1枚とか全部が少額の領収書ばかりのため、この場合には3枚を合計して

勘定科目  旅費交通費/現金

金  額  1,000円

適  要  A駐車場他 駐車料合計3件分 

として会計ソフトに入力しています。

そうすると3枚の領収書の仕訳入力が1度に終わりますから時短になります。

ただし、少額の消耗品なんかでもきちんと適要に入力しておけば、例えばマウスをいつ買ったのか等も帳簿を調べればすぐわかる利点もありますから、1枚づつ丁寧に入力していくことも大切な事ではあります。

この辺は慣れてくると領収書を見ただけで判断できるようになってきますので自分のやりやすいように進めてください。

入力済みの領収書やレシートは別にまとめる

ちなみに私は入力済みの領収書やレシートは1か月ごとにダブルクリップで止めて、入力済み伝票専用のクリヤ―ファイルの中に入れています。さらにそれを角2サイズのマチのある封筒に入れて外から見ても何年度の書類かわかるようにしています。

半年分入力出来たら上半期の決算がわかり、下半期の仕事の予定も立てやすい!

レシートや領収書の枚数が少なければ1月分を入力した後、すぐに同じような要領で2月分、3月分と進めていくと捗ります。時間に余裕があれば一気に半年分入力しても構いませんし、さらに時間があれば普通預金通帳を見つつ1月~6月までの売上や売掛金の仕訳処理も済ませ、上半期(1月~6月)の決算書から売上や利益を見ておくと、下半期(7月~12月)の仕事量も調節しやすくなります。

A4のコピー用紙に領収書を貼る作業は手間がかかるためフリーランスにはおすすめしません

几帳面な人はまるで会社の経理事務員のようにA4のコピー用紙に領収書を丁寧に糊で貼り付ける人もいるにはいますが、効率重視のフリーランスにはこのやり方は手間がかかるのでおすすめしません。

領収書の保存義務について

領収書やレシートには保存義務はありますが、別に細かくA4のコピー用紙に貼り付けたりしなくても、封筒でもビニール袋でもクリヤーファイルでも何でもとにかく必要な時や税務調査が入った時などに後ですぐ出せる状態にしてさえおけば、決められた保管年数だけ保存しておけば問題ないのです。

個人事業主の領収書やレシートの保存期間

フリーランスや自営業者などの個人事業主の領収書やレシートの保存期間は下記の通りです。

■青色申告・・・7年保管

■白色申告・・・5年保管

請求書や帳簿類も保管義務がありますから、領収書も含め最低でも7年分は残しておくようにしましょう。

領収書の処理なんて無理だ!と感じたら一刻も早く税理士事務所に相談を!

確定申告直前になって自分では手に負えないことが判明し、税理士事務所に依頼する人もいますが、この時期は税理士も皆さん忙しいので、事務未経験者の方は直前に慌てるよりも出来るだけ早い段階で税理士事務所に相談しておきましょう。