外出自粛で飲食店の現状は厳しい!生き残る方法はあるのか?

カフェ・飲食店経営

外出自粛が叫ばれる今、多くの飲食店が苦境に立たされていることでしょう。

厳しい現状の中で経営者の多くは店をたたむべきか否か?閉店するとしたらタイミングをいつにしようか?そんな思いが毎日のようによぎっているのではないでしょうか。

中には店をたたむ前に悔いのないように「できることは全てやる!何としても生き残りたい!!閉店を決めるのはその後だ !」と考えている人もいるでしょう。

この記事ではそんな思いを持っている飲食店の経営者がどうにか生き残って行く方法を掲載しています。

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飲食店は想像以上に費用がかかる(問題は家賃と人件費)

食材や光熱費は売上によって変動しますが、家賃と人件費は売上が激減しても経費として毎月重くのしかかってきます。

また売り上げが落ちてくれば食材を無駄にすることも増え、経営を圧迫していきます。毎月毎月黒字化できていればいいのですが現在の日本の情勢を鑑みると黒字をキープするのは極めて困難な状況になってきているのではないでしょうか。

政府の補償もいつのことになるのかはっきりしませんし、不安は募るばかりですよね。

もし、まだ余剰資金があって新しいことにチャレンジしたいと考えている余力のある方ならば、店をたたむ前にやれるだけのことをやってみるというのも一つの方法です。

私のように交通事故に遭って後遺症が残ってしまったら、もう店自体できませんからきっぱり辞めるしかなく、フリーランスになる他選択肢はなかったのですが、店主さんが健康であればまだまだ飲食店として出来る事はあります!

家賃を下げてもらえるように家主に相談してみる!

毎月の固定費として家賃がありますが、これが飲食店の場合なかなか高額で経営に暗い影を落としてきます。

でも、今まで店を続けてきた人達は皆、ずっとこの高額な家賃を遅延することなく毎月毎月払い続けてきたのです。その誠実さは貸主である家主さんもよくわかっているはずです。

そして今、飲食店が置かれている現状、これも知っているはずです。

「家賃どうにかならないかな」そう考えながらも「家主さん側からは何も言ってこないから、借りている側からも言い出しにくい」そんな状態が続いているのではないでしょうか。

しかし、店をたたもうかどうか考えているのなら、もう家主さんにどう思われてもいいじゃないですか。

せめて半年間だけでも家賃を値下げしてもらうよう交渉してみましょう!

ダメならダメで諦めも付きますし、上手く行けば半額とかにしてもらえる可能性もあります。

こればかりは家主の人柄にもよりますから何とも判断できかねますが、私が貸主である家主だったとしたら家賃は騒動が落ち着くまでは半額以下にしますね。その理由は飲食店ってこの騒動で半年後~1年経てば相次ぐ閉店で半分以下になると考えられるからです。そうするともう物件の借り手も付かない可能性の方が高いんですよ。だったら半額以下にしてでも借りてくれた方がいいに決まってるんです。

それに貸主って結構お金持ちが多いんですよね。あちこちに土地や建物を所有していて様々な職種の会社に貸していたりするんです。ですからこの騒動で影響を受けない会社からは満額の家賃収入はあるはずなので固定資産税が払えればいいと考える人もいるからです。

私が以前借りていた物件の家主も自身が会社経営をしつつ、所有物件を税理士事務所や歯科医院なんかにも貸していたらしいです。だから金銭面で余裕のある人の方が多いでしょうから交渉の余地はあると思いますよ。

私は店を辞めるまでずっと契約時の家賃を払い続けましたが、別の家主さんから物件を借りていた小さな喫茶店を経営していた女性は2年目から既に家賃の支払いが厳しくなって家主さんに泣き付いて家賃を半額にしてもらったって言ってましたから、家主さんの人柄次第では交渉できる可能性はあります!

テイクアウト商品を作る・ウーバーイーツを利用する

地域にもよりますが今の情勢で売上をあげるとなるとテイクアウト商品を作るというのも一つの方法です。しかし外出自粛要請が出ている地域ではそもそもお客様が買いに来られない状態が続きますからウーバーイーツを利用して宅配を行うことも考えなければなりません。

そうなるとまた宅配に向くメニューの開発から、デリバリーした際にこぼれにくい容器を選定するなど、決め事もでてきます。

ホール係だったバイトにもキッチンを手伝ってもらうなどといった配置転換をしたり、今までと違った作業もしてもらう必要も出てきますが、雇用の維持と飲食店の存続を考えると従業員にも柔軟に対応してもらう必要も出てきます。

それでもダメなら潔く諦めよう!

真綿で首を絞められているような状態が長く続きそうな場合は、潔く諦めて店をたたむことを真剣に考えてください。

最近よく、勝手に飲食店応援企画などと銘打ち、個人ブログでアレコレ飲食店の情報発信する人もいますが、そういった善意に見える行為が実は経営者の判断を狂わせて、ダラダラと赤字を垂れ流しながら店を続けてしまう原因になっていることもあります。

もちろんブロガーの彼等彼女らに悪気はないのはわかっていますが、今の日本の状態でブログ記事に掲載したくらいで軌道に乗る程、経営とはそんなに甘い物ではないのです。しかしそれは経験した人でなければわかりませんから、わかっている人間はせめて、小さな親切大きなお世話にならないようにしなければならないと思っています。

刻一刻と変わっていく情勢、いつ終息するのか?いつまで続くのか?誰もわからない状態で、何の知識も経験もない人達が声を揃えて「頑張れ!頑張れ!」といったところで何の救いにもならないのです。状況次第では早い決断が必要な時もあるということです。

私は余力と余剰資金があり本人にやる気がある人は引き続き新しい事にチャレンジすればいいと考えていますが、資金繰りに行き詰りそうな人は大変な状況になる前に潔く撤退する覚悟も必要だと考えています。