フリーランスと自営業の違いを実体験を基に書いてみた!

起業

フリーランスは日本語に訳すと自由(フリー)な槍(ランス)なんですよね。現代の話に置き換えると自分の技術を武器として、一つところには属さずに様々な場所で様々な人と組んで仕事をするイメージがありますよね 。

自由業とも呼ばれているフリーランス、そして自営業者、法人以外(会社組織にしていない)の場合は、どちらも税務署に開業届を提出し事業活動をしつつ確定申告処理も行う個人事業主であることを考えると広義の意味では同義ではありますが、働き方は全く違うように感じます。

スポンサーリンク

自営業者は店舗を持っているイメージ・フリーランスは店舗を持たないイメージ

自営業とフリーランス、どちらも実際に経験のある者としては自営業者は店舗を持って毎日毎日来る日も来る日も齷齪働いているイメージがありまして、フリーランスは店舗を持たず仕事も自分で選べて休みも自由に取れる雰囲気があって、働き方自体は全く違うと感じています。

【自営業のイメージ】

カフェ・喫茶店・飲食店・雑貨店・ネイルサロン・フラワーショップ・美容院

自営業は上記のように店舗を持って事業を行うイメージがありますよね。

【フリーランスのイメージ】

ライター・カメラマン・イラストレーター・プログラマー・Webデザイナー・作家

ライターやカメラマンやイラストレーターは特に必要な時にだけクライアントに依頼されて、自分の都合が合えば仕事を受けるといった単発の働き方になりますよね。

まさに自由(フリー)な槍(ランス)で、技術力を武器としてスポット的に仕事に参加するイメージがありますよね。

自営業の飲食店店主とweb系フリーランスの働き方は大きく異なる

前述しましたように、自営業者は店舗を持ち毎日そこに出勤して朝から晩まで働き通しのイメージがあります。

店舗を持った自営業者は、お客様優先ですから定休日以外はもちろん休めませんし、定休日であっても予約が入れば出勤して対応したり、時間が空けば売り上げを伸ばすために来シーズンの事を考えたり、発注業務や請求書の確認、インターネットバンキングでの振り込みなどといった事務作業を行うことも多く、事業が軌道に乗る最初の1.2年はほとんど休みはありません。

しかし、Web系フリーランスはウェブメディアを作成し運営すればいいだけなので、店舗を持つ必要性もなく当然出勤することもありません。

形態はBtoCでもないので、個人のお客様に対して直接的な対応をする業務も一切なく、休みも自由に取れます。

そんな働き方ができるのは広告収入で生計を立てるweb系フリーランスならではですが、完全なる成果報酬のため、毎日何時間働いたかは全く関係なく、どれだけの成果がだせたのかが重要になってくるからなんですよね。

自営業者は働き方を調整できないがフリーランスは調整できる

私のように交通事故の後遺症に悩まされているような人間は、頭痛や体の痛みであまり仕事も捗らず一つ一つの記事作成にも時間がかかってしまうために収入も少ないのですが、この状態では飲食店の自営業を続けること自体が不可能であり、今のweb系フリーランスとして自分のペースに合わせた働き方が最もあっているのです。

自営業は人間関係が広く、フリーランスは人間関係が希薄で孤独

前述しましたように私は交通事故の後遺症に悩まされています。突然に襲われる頭痛が始まると人との会話もままなりません。酷い時には起き上がれなかったりもします。

フリーランスは単発の仕事を受けている人が多いことから人間関係が構築できないため皆さん孤独だと聞きますが、人と話す事も約束することも苦痛になってしまった人間にとってはその方が都合がよかったりします。

取材なしのライターの仕事だとWeb上のみで完結することも多いですからね。

自営業者の場合は毎日毎日お客様の対応もしつつ様々な業者の方ともお話ししますから、人間関係は広くなります。常連さんになるとアレコレ話かけてくる人もいたり、中には初めてのご来店で身の上話をされる人もいますし、コミュニケーション能力があって話好きな人には自営業が向いていると思います。

一般的な信用度は会社員>自営業者>フリーランス 融資も物件を借りる事さえも一苦労

自由で楽なイメージのあるフリーランスですが、その分、信用度はありません。

信用度では会社員の方がはるかに高いのです。

例えば大企業で働く会社員がローンを組んで家を建てたいといった時に銀行は軽く3,000万円以上の融資をしてくれます。

片や自営業やフリーランスは社会的な信用がないので、簡単にお金を借りる事はできません。

しかし自営業者の場合には店舗を持って朝から晩まで働いていることを近くの信用金庫や銀行の行員達は皆知っているので、健全経営で3年以上黒字を出し続けていれば、比較的に第二地方銀行や信用金庫からは融資を受けやすくなります。(銀行が見るのは確定申告書類の決算書ですが、通帳を作って売上金をこまめに入金したり振込処理を長年継続して行っていれば取引先との実績を認められて融資してくれることもあります)

フリーランスは、よほど売上が大きければ別ですが店舗がないだけに自営業者以上に信用がないと思っておいた方がいいですね。賃貸物件を契約する際にも保証人を立てる必要があったり保証会社を経由したりと一筋縄ではいかないことの方が多いのです。

物件を借りたり、クレジットカードを申し込みする場合には会社員の内に完結させておいた方がスムーズに運びます。

それと、フリーランスや自営業者になってからは、いざという時に保証人になってくれる会社員が身近に必要になりますね。

日本はまだまだ、借主の人柄や実績に基づいた可能性云々より、何かあった時のために資金力のある会社という後ろ盾がある人間かどうかで信用力を判断されていますからね。

同じフリーランスでもフリーランスエンジニアとweb系フリーランスでは働き方は全く違う

会社と案件ごとに契約し常駐のフリーランスエンジニアとして毎日出勤して働いているような人達は、同じフリーランスであっても個人でwebメディア運営をしているフリーランスとでは全く働き方が違っています。

毎日、満員電車に乗って会社に出勤しなければならない常駐のフリーランスエンジニアの生活形態はまるで会社員そのものですからね。

違うところと言えば会社員は給料制で毎月の収入も安定しており健康保険料や厚生年金などの社会保険料を会社が折半してくれていますが、フリーランスエンジニアの場合は社員ではないので給料ではなく外注費として処理され、国民健康保険料や国民年金はいただいた報酬の中から自分で払わなければならず、確定申告も自分で行なわなければなりません。

会社員であれば多くの会社で終身雇用が守られますが、 フリーランスエンジニアはプロジェクトの終了と共に今まで出勤していた会社と縁が切れることが往々にしてありますよね。そうなると自分の意思とは無関係に収入が途絶えますから、また仕事をくれる会社を探さなければなりません。

こんな感じで同じフリーランスでも働き方に違いがあり、自営業者とは似て非なるものがあります。