飲食店の人手不足問題解消と機械で代替え可能なホール係の人件費削減について

カフェ・飲食店経営

飲食店の人手不足問題。ショッピングモール内のレストランでもいつも求人を出しています。

スポンサーリンク

飲食店経営者の本音「人手不足は解消したいが人件費は削減したい」

「人手不足は解消したいが人件費は削減したい」

矛盾しているような内容ですが、これが飲食店経営者の本音です。

時給を上げれば人は集まりますが、経営者側としては高い時給を払うのなら、それなりの仕事はしてもらいたいと考えるようになります。

しかし働く側は、あくまでも責任のないパート・バイトだから応募しているのであって、店長がやっているようなシフト管理や食材の発注を任せたり一人当たりの作業量を増やしたりしようとすれば、今まで単純作業しかやってこなかった人達の反発も招きかねずなかなか難しいものがあります。

解決方法:付加価値の高い仕事ができるパート・バイトは優遇し、それ以外の仕事は機械に置き換えていく

解決方法としては、付加価値の高いサービスができるパート・バイトには高い時給を払い、機械で代替可能な仕事は機械に置き換えていくしかないのです。

例えばキッチン担当で調理士免許を持っている人が調理を担当しているのなら、その味にお客様が付いてくれている可能性が高く、店舗そのものに付加価値を生み出している訳ですから、当然それなりの報酬も支払わなければなりませんが、不愛想で最低限の接客も出来かねているホール係りのバイトに高い時給を払うのは経営者の立場になると心情的にも経費面でも厳しいものがあります。

ホール係は気の利くバイト以外は仕事の内容的にも券売機や配膳ロボットなど機械でも代替え可能なので、ホール係りは少数精鋭にして、機械やロボットに替えて行くことで人手不足を解消していくことが可能になります。

食券制・配膳ロボットなど機械の導入でホール係りは不要になる

最近は調理ロボットの開発も進められていまして、ロボットがソフトクリームを作ってお客様に提供しているような施設もありますが、複雑な調理の場合は人間でないと出来ないことがありますからキッチン担当は正社員や調理補助としてパート・バイトを雇う必要がありますが、ホール係は機械やロボットで対応可能な仕事内容になってきています。

具体的な方法として、まず食券の機械を導入することで今までホール係が担当していたレジ対応・精算業務も不要になりますし、その他のメリットとしては券売機であれば注文ミスもなくなりますから、クレームに繋がる恐れもなく店長や店員の貴重な時間をクレーム対応の無駄な時間に費やされることもなくなるのです。

また、お水やお箸、食器の返却なども含め全てセルフサービスにしてしまえば、ホール係を雇う必要はなくなりますから何人もの人件費が浮きます。

カフェ風の先払い制で一部をセルフサービス化すれば人件費を抑えることが可能

食券制が難しければ先払い制のカフェ風にして返却など一部をセルフサービスにすれば一定額ではありますが人件費を抑えられます。

配膳ロボットを使用しホール係の人数を最小限に抑える

フルサービスの店舗でも配膳ロボットを使用すればホール係りは少人数でも回せるようになります。

語学堪能で優秀な人材を雇えばインバウンド需要も取り込める

ホール係を少人数制にし、その浮いたお金で、語学堪能で優秀な人材を雇えば売上アップも可能になるのです。

日本の人口は減少する一方、近年、日本のレストランでは外国人観光客の来店は増加傾向にあります。英語・中国語・韓国語など日常会話が可能な付加価値の高い仕事ができる人材を雇うことでインバウンド需要も見込めるようになるのです。

多くの経営者は利益を出すためにまず経費の中で最も多くの金額を占める人件費削減に目が行きがちですが、優秀な人材を雇うことで売上アップが見込めるのなら、人材は人財となり得るのですから高い給料を払ってでもそれに見合った仕事のできる人を集めるのも経営者の大事な仕事であります。