飲食店の利益率について
カフェや飲食店の食品における原価率は30%~40%と言われています。
従いまして単純に計算しますと、売上ー原価(材料費)の粗利益は60%~70%になります。
次に1か月の粗利益から月の経費(家賃・水道光熱費・人件費等)を引くと1か月分の営業利益が出ます。
1,000円のランチの材料費はいくらですか?
店舗にもよりますが材料費は300円から400円前後が一般的です。
1,000円のランチの利益は600円から700円前後になりますね。
家賃は立地(坪数・坪単価)によってもかなり違いが出ますし人件費もパート・バイトを何人雇うかによって大きく違ってきます。水道光熱費は物件の広さや営業時間の長さに比例します。
以上のようなことから各店舗の条件によっても営業利益は変わってきますが、概ね20%前後から30%前後と考えておけばいいでしょう。
カフェ・飲食店の原価率は30%から40%
飲食店等の原価率は30%~40%程度と言われてはおりますが、実際は店舗によってかなり開きがあります。
ドリンク類は利益率が高い
ドリンク類は利益率が高く、食事メニューは飲み物類に比べると利益率は若干低くなりますから、ドリンク類の売上比率によっても実際の利益率は変わってきます。
営業利益はどのくらい?
営業利益は各店舗の規模によって大きく違ってきますが席数・回転率・メニューの価格から大体は計算できます。
ランチの計算(11:00~14:00まで3時間営業した場合)
席数20席・2回転・ランチの平均単価1,000円とすると(満席だったと仮定した場合)
20席×2回転=40人が来店 40人×ランチの平均単価1,000円=ランチの時間帯の売上高約4万円
40,000円×粗利60%として=24,000円がランチの時間帯の利益になります。
ランチ後のカフェ利用の計算(14:00~18:00まで4時間営業した場合)
集客力の高いオフィス街でもカフェ利用はランチの時間帯程は混雑しません。
地方の場合には個人経営のカフェでは平日に満席になることはほとんどありません。
座席数20席としても4時間でも2回転は難しいです。1回転程度だと考えておきましょう。
この場合のカフェの平均単価700円とすると
20席×1回転=20人が来店 20人×カフェの平均単価700円=カフェの時間帯の売上高約14,000円
14,000円×粗利70%(ドリンクは利益率が高いのですがデザート分を考慮し利益70%としました)として=9,800円がカフェの時間帯の利益になります。
1日の利益から月の営業利益を予想
ランチの粗利24,000円+カフェの粗利9,800円=1日の粗利33,800円(1日の売上は約54,000円として)
1か月25日営業として25日×1日の粗利33,800円=1か月の粗利845,000(1か月の売上は約1,350,000円として)
845,000円から家賃・人件費・水道光熱費・広告宣伝費等を引いたお金が営業利益になります。
今回20席で計算しましたが、一人営業の場合は10席以上になると混雑するランチの時間帯は大変です。
一人で店舗を切り盛りした方が、人件費は自分の収入分だけあればいい訳ですから、固定費も少なくて済むのですが、効率よく料理を提供する必要がでてきます。
一人で時間の余裕を持って10席程度の店舗を経営する場合であれば上記の計算で考えると来店数が6割として1か月の粗利は50万円程度になります。
この場合の家賃・水道光熱費・広告宣伝費等を20万円程度に抑えられたら30万円程度が毎月の収入(自分の給料のようなもの)として残ります。
今回は11時から18時までのランチとカフェメニューで計算しましたから収入が少ないと感じられたかもしれませんが、その場合は開店時間を早めてモーニングを充実させれば1か月単位で見ると10万から15万円程度は利益がプラスになりますから40万円から45万円程度の収入になると考えられます。